30代女性/生活費を捻出するため借金
私は当時シングルマザーをしていました。
生活費が無くて、毎日が苦しい極貧生活をしていたんですよ。
子供は3歳になったばかりですが、家に1人にしておく訳にも行きません。
保育園も通えず、私は子供が寝付いた深夜にキャバクラで働いていたんですね。
昼間は子供の面倒を見て、夜はキャバクラで男に媚びを売る仕事は精神的にも肉体的にも限界でした。私はフラフラで倒れそうになり、このままでは死んでしまうとさえ思いました。
そこで、出来る限り避けていた借金を考えるようになったんですよ。
最初はクレジットカードでキャッシングを利用していましたが、それも半年が経過すると利用出来なくなりました。
返済がまったく間に合っていないからですね。
そのまま数ヶ月返済を滞らせていると、クレジットカード会社から返済の催促が届きました。
キャバクラでも売り上げが増えず、これから子供が小学校へ行くのに明るい未来設計が何も出来ないんです。
私は困り果ててしまい、ふと魔が差してしまったんですよ。
パチンコで今あるお金を増やせるんじゃないかと思ったんです。
2万円ぐらい失って私は正気に戻りました。
でも、このままじゃ貴重な2万円が無駄に消費されてしまったことになります。
翌日、またパチンコへ行って大失敗をしましたね。
もう最悪で、笑いたくなるぐらい惨めな気持ちになりましたよ。
ただ、アパートの家賃だけはどうにかしないと追い出されてしまいます。
たった4万円すら用意出来ない自分が、本当に情けなかったです。
私は心底困り果てて、このまま自殺してしまおうかとさえ考えていました。
そんな時にふと思い出したのが職場の近くにある怪しい看板です。
手作りの看板に手書きの文字のそれには、10万円からお金貸します、とだけ書いてありました。
私はワラにもすがる思いでその看板の所へ行き、書かれている電話番号へ連絡しました。
若い男性がその場へ迎えに来て、近くの事務所らしき場所へと向かいました。
そこでは10万円を貸した場合の返済期限は2週間だと説明されて、書類を渡されたんです。
けど、手渡されたのは7万円でした。
手数料で3万円が引かれるらしいです。
でも、7万円あれば家賃が払えますし、3万円が手元に残ります。
闇金だな、とはうすうす感じていましたが、そんなことはどうでも良かったんです。
問題は2週間後でした。
電話が掛かって来てお金を返済しろと迫られた時に、お金が無いと言ったら怒鳴られました。子供に暴力を振るうようなことをほのめかされて、ようやく闇金に手を出したことを後悔したんです。
私は警察へ行き、その後法律事務所へ行くように促されて駆け込みました。
弁護士の人いわく、私は今にも倒れそうなぐらい顔面蒼白だったようです。
心配しなくて良いと分かった時は、本当にうれしくて涙が出ました。
今もキャバクラで働いていますが、生活保護を受けられるようになりどうにか暮らしています。