失業から闇金に落ちるパターン
慢性的に消費者金融からキャッシングをする癖が付いている人がよく陥る行動パターンとして、返済原資のために新たなキャッシングをする、ということが挙げられます。
要するに返済するためのお金を用意するために新たな借金をする、ということです。
これは問題を先送りにするだけであり、非常に危険な傾向といえます。
このようなその場凌ぎを続けていると、あっという間に複数の消費者金融の借り入れ上限ギリギリまで借金をしている状態になります。
こういった習慣がある方は、定職に付いているうちは毎月収入があるために事の重大さにも気付くことができません。
しかし、もし万が一リストラにあったり、病気にかかったりして仕事がなくなったとき、今まで出来ていた返済のサイクルが一気に苦しくなります。
次の仕事がすぐに見つかればよいですが、今の御時世でそのような保証はどこにもありません。
毎月の収入でその場凌ぎの生活をしていたとしたら、仕事を失った途端に資金はあっという間に底をつき、複数の消費者金融への返済に困るようになります。
しかし、ここで新たに別の消費者金融からの借り入れをしようとしても審査にまず通りません。
総量規制が適用されて、以降の消費者金融での新たな借り入れには厳格な審査があります。
無職であったり、明確な収入証明を出せない以上、新たな融資を受けれることはないのです。
そういった状況に陥ったとき、特にこれといった審査もなく現金を貸してくれる闇金に手を出してしまい、結果的に想像を絶する地獄を見ることになる方は多いのです。
このような最悪なシナリオを避けるためにも、まずは軽い気持ちで借金をしないように心掛けることはもちろんですが、万が一急に仕事をなくしたときなどの急場を凌ぐための制度として用意されている失業保険の利用をできるように、その制度について知っておく必要があります。
- 経済的に困窮している方は生活保護の申請も視野にいれてみましょう。
失業保険とは?
失業保険とは、失業をしたときに再就職するための期間の生活などを保証するための制度です。
しかし、失業保険を受給するには条件があります。
前提として、失業前に所属していた会社で雇用保険に加入していることです。
そして、その雇用保険への加入期間が累計で12ヶ月以上であることも条件に加わります。
つまり、入社してすぐ退職して失業保険を繰り返し受給するような不正はできない仕組みになっています。
そしてもう一つの条件として、次の仕事を見つけて働く意思と能力がある、ということです。
あくまで再就職するまでの期間の補助、という趣旨なのです。
いずれにしても雇用保険に加入していなければ受給資格が発生しないので、心配な方は現在のご自身の状況を確認しておいたほうがよいかもしれません。
大手企業ではまずありませんが、中小企業や小さな会社では「正社員」という名目で雇われていながら、実は社会保険や雇用保険に加入していない方は意外にも多いのです。
人生いつ何が起きるかわかりません。
万が一のときに、ご自身を守るためにも備えは必要です。
自分だけは大丈夫、などと考えている方に限っていつのまにか闇金に手を出すほどの転落をしてしまうものなのです。