闇金に手を出してしまったことで家庭が崩壊
2人の子供が中学校に入るまでは幸せな毎日でした。
専業主婦の妻は優しく、子供たちとも笑える幸せな日々は、闇金に手を出した事により崩壊してしまった事は忘れないでしょう。
当時私は会社員として働いていました。
しかし、子供が中学から高校、大学へと進学する際、当然ですが家計は厳しくなります。
それなりに余裕があったと思っていた貯金も子供が高校3年生になるころには無く、稼いだお金は家計に回され自分の小遣いも全くありませんでした。
子供の為、家の為と我慢はしていましたが、自分の使えるお金がないと言う事は非常にストレスになります。今思えば辛いのは私だけでなく、妻や子供もかなり苦労をしていたでしょう。
ですが、それでも私は自分が稼いでいるのに自分の使えるお金がない事にイライラしていました。
そこで私が思い立った事、それが借金でした。
ただしこの借金は子供の教育ローンなどではなく、完全に自分専用、自分が遊ぶ為のお金として借りたのです。少ない小遣いではありましたが、利息代くらいは払えると思い借りる事に踏み切りました。
借金をした時は自分の為に借金をしたという情けなさ、悔しさと共に、このお金をどのように使おうかという充実感でいっぱいでした。
そこからは非常に楽しい毎日で、利息や返済の事など余り考えず同期や部下と遊んでいました。
利息が自分の小遣いで賄えない際は借金から少し出してごまかしていた為、深く考えていませんでした。
当たり前ですが、借金は借りるお金の為、返済せねばなりません。
しかし、返済の事に気付いた時には借金したお金もなく、小遣いも無かったのです。
また、利息の金額も膨れ上がっており、このままでは学費が払えなくなってしまう事で焦りを覚え、業者に相談しました。
ですが、業者は全く相手にせず、早く返せと急かすばかりでした。
勝手に借りた罪悪感、ストレスなどはどんどんたまり、気付けば妻に手を出し、子供には怒り続け借金の事もばれてしまいました。
今でもあの時の妻の悲しそうな顔を忘れる事はできません。
子供からは完全に呆れられ、気付けば離婚をし残ったのは借金だけでした。
法律事務所で解決はしましたが、今思うともっと早めに行けばよかったと後悔しています。
いくら闇金のことが解決しても、私が家族が辛い中一人で借金をし、家庭を崩壊させた事に違いはありません。借金の事を素直に話し、早めに解決していたら、今頃はまだ家族で居られたのかどうか、今でもたまに思い返します。