架空請求
架空請求はガラケーやインターネットの普及した2000年前後から増加した詐欺行為です。
現在も巧妙化した手口で被害事例および被害総額は増加傾向で、闇金業者がこうしたインターネット系の特殊詐欺にシフトする事例が増えています。
連絡が来ても無視すればいいだけなのですが、小中高生の子供や、高齢者、主婦などで騙される事例は未だに多数あります。
また、個人情報が流出すると架空請求に引っかかるリスクが大幅に高まります。
架空請求のパターン
- 迷惑メール(無差別に送る)
- ネット(クリック詐欺)
- 購入した個人情報による重点攻撃
数の多いのは無差別に送るメールとクリック詐欺です。
迷惑メールはどこかからメールアドレスのリストを買っているケースもあれば、コンピューターによって文字列を組み替えて片っ端からメールを送信している事例もあります。
クリック詐欺で圧倒的に多いのはエロ動画関連です。
思春期以上の男性はパソコンやスマホでエロ動画を見ている比率が高く、クリックしただけで契約通知と代金請求画面を表示して、クリックした人から問い合わせをさせる手法です。
個人情報の流出は、闇金や紹介屋への相談、申し込み、ギャンブル、お酒に依存した客などの情報を収集している業者が詳細付きで売却しています。
闇金は契約しなくても相談して話を聞いた内容を詐欺業者へ情報を流していることもあるので気をつけましょう
架空請求の基本は無視
契約やサービスの提供を受けていないので架空請求は相手の情報はほとんど知らずに請求しています。
膨大な人に差別別に架空請求すれば、そのうちの数人からは問い合わせが来て連絡のあった人を相手に請求する仕組みです。
メールやプラウザで請求された場合は、内容を確認してみてください。
名前、電話番号、住所等の内容は記載されていないハズです。
Webプラウザのクリック詐欺の場合は、使っている端末や通信契約しているキャリアやプロバイダまでは分かってもクリックだけで請求に必要な個人情報は特定されません。
つまり、無視していれば電話や郵送による取り立てのくることはありません。
それでも学生をはじめ、架空請求の手口を知らない人が家族にバレたら困ると思って自力で解決することを目的に連絡して支払いへ進んでしまいます。
巧妙化する架空請求
近年は平凡な架空請求では引っかかる人が減少した影響もあって手口が巧妙化しています。
代表的な事例はフィッシング詐欺です。
大手の公式サイトを偽造して、パスワードの再設定を案内するなど個人情報を入力させる手口です。
内容によってはクレジットカード番号と暗証番号を聞き出して、そのまま悪用されることもありますし、必要な情報を聞いてから架空請求を行うケースもあります。
ネットや資金調達で個人情報を入力する際は、必ず信頼できる業者かサイトなのかをチェックしてから利用しましょう。
フィッシング詐欺の場合は、URLにセキュリティマークが付いているかをチェックしたり、業者からの資金調達は外部の評価サイト、口コミ投稿サイトから評判をチェックするとよいです。