執拗な取り立てと度重なる嫌がらせ
闇金業者は、最初こそ甘い言葉とやさしい対応で債務者を取り込みますが、高利で借金がかさんでいき、返済が滞るようになると態度を一変します。
それこそ犯罪スレスレ、いやむしろ激しい罵倒や恫喝は脅迫といっても良いレベルであり、もはや犯罪といっても過言ではないでしょう。
また、そのような脅しだけではなく、執拗な嫌がらせをしてくるケースも多々あります。
具体的には以下のようなものがあります。
いたずら電話
いたずらの王道ですが、毎日夜中などに繰り返しされると精神的にもかなり参ってしまいます。
また、当然ですが電話に出たら出たで激しい催促をされるだけです。
出前の注文
勝手に自分宛てでピザや寿司の注文をされる、といういたずらです。
頼んでいない、といえば拒否することも可能ですが、これもピザ屋や寿司屋に対してはものすごく申し訳ない気持ちになりますし、実害の度合いとしては高いです。
勤務先への催促
勤務先に電話をかけてきて「◯◯さんが借金を返してくれない。代わりに払ってくれないか?」などと電話をかけてきます。
闇金側からしたら本気で建て替えてもらおうなどとは考えていません。債務者に対する嫌がらせが主な目的であり、実際このようなことが原因で職場をクビになるケースもあります。
親族への催促
一度こんなことをされた日には、今後親戚に合わせる顔はなくなってしまいます。闇金業者側からしてみれば、金を払わなければこうゆう目に遭うのだ、という見せしめの意味も持っているのです。
隣人に金を借りるように強要
隣に住んでいる住人や、道行く他人から返済するための金を借りてこい、などというとんでもないことを強要されるケースもあります。もはや人間の尊厳すら傷つける行為です。
個人情報の流出
見せしめに債務者の個人情報をインターネット上に故意に流出させるような嫌がらせもあります。
どのような実害が発生するかは予測不能で、最悪の場合、一生修復が不可能になる場合もあるため、質が悪いです。
今挙げた嫌がらせの数々は、これでもごく一部です。
嫌がらせをしてくる理由
ではなぜこのような嫌がらせをするのか。
それはやはり債務者からお金を回収するための闇金業者としての最善の方法であるからです。
闇金業者としても回収が一番手間がかかります。
勝手に毎回決められた期日に利息を払いに来るような債務者はほとんどいません。
なにしろ法外な金利なので、すぐに払えなくなります。
その度に恫喝して払わせるのは大変なのです。
それならば、勤務先や親戚など外部に嫌がらせの矛先を向けて、債務者に「ちゃんと利息を払ったほうがよっぽどマシだ…。」と思わせてしまいたいのです。
つまり敢えて嫌がらせをしてきているのです。
闇金でお金を借りている以上借金がなくなることはまずありません。
支払いに困れば嫌がらせは延々と続きます。
そして、いずれは精神を病んでしまうという結末が見えています。
このような嫌がらせを一刻も早くなくすためには、弁護士や司法書士などの専門家を間に挟んでの和解交渉が不可欠です。
特に嫌がらせに対する対応は「法律知識があればよい」という簡単なものではありません。
闇金業者の急所を突くような駆け引きができる、経験豊富な事務所でなければなりませんし、下手をすると悪化する可能性もあります。
闇金問題の相談をする際は各事務所の実績を重視して選びましょう。